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古典ガール-高校古典の品詞分解と現代語訳-

高校古典の品詞分解と現代語訳の最強決定版です。これで定期試験やノート作り対策もばっちり。LINEで友達に広げて、カフェでワイワイ勉強会。

古今和歌集(抄) 仮名序あり 現代語訳

古今和歌集

  仮名序                          紀貫之

 和歌は、人の心をもとにして、(それが)さまざまな言葉となったものであった。

この世の中に生きている人は、(さまざま)直面する事柄やするべき行為が多いものであるから、

(その中で)心に思うことを、見るもの聞くものに託して、表現したのである。

花の枝で鳴く鶯や、水の中に住む蛙の鳴き声を聞くと、

(人間のみならず、この世の中に)生きているすべてのものの中で、どれが歌をよまなかったろうか、いや、あらゆる生き物は歌をよむのである。

力をも入れないで天地(の神々の心)を動かし、目に見えない荒々しく恐ろしい神をも感動させ、男女の仲をもうちとけさせ、勇ましい武士の心をも慰めるものは、歌である。

  春の夜に、梅の花をよんだ歌              凡河内躬恒

春の夜の・・・春の夜の闇というものは、筋道の立たないことをするものだ。梅の花の色は(闇が隠して)見えないけれども、香りは隠れるであろうか、いや、隠れずに香っている。             (巻一 春歌上)

  

  呱の(葉の上に置く)露を見てよんだ歌          僧正遍昭

呱葉の・・・呱の葉は、(その生えている)泥水の濁りに染まらない(美しく清らかな)心を持っているのに、どうして(その上に置く)露を玉のように見せかけて(人を)だますのか。            (巻三 夏歌)

  是貞親王家の歌合でよんだ歌               壬生忠岑

ひさかたの・・・(ひさかたの)月に生えている(という)桂も、(地上の木々と同じように)秋はやはり紅葉するから、(このように月の光が)いちだんと明るく照っているのだろうか。             (巻四 秋歌上)

  雪が降った情景をよんだ歌               清原深養父

冬ながら・・・冬でありながら、空から花が散って来るのは、雲の向こうが今は春だからなのだろうか。              (巻六 冬歌)

志賀の山越えをしたときに、石で囲んだ山の井のそばで、言葉を交わした人が別れて行った際によんだ歌             紀貫之

むすぶ手の・・・すくって水を飲む手から落ちるしずくで(すぐに)濁ってしまう(水が少ししか飲めない)山中の清水が飽き足らないように、(十分

に語らいもせず、)満足することなくあなたと別れてしまうことだよ。  

                           (巻八 離別歌)

  題知らず                      作者不明

ほととぎす・・・ほととぎすが(来て)鳴く五月の(節句に飾る)菖(あやめ)蒲(ぐさ)、そのあやめという言葉のように、物事のあやめ――筋道もわからなくなるような(無我夢中の)恋もすることだなあ。        (巻十一 恋歌一)

  題知らず                      小野小町

色見えで・・・(はっきりと)色に表れないで色あせていくものは、男女の仲における人の心(という名)の花であったのだなあ。 (巻十五 恋歌五)

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